【手放しのお作法】しがらみやいらないものを手放すコツとは?
幸せな老後のための「過去の手放し方」
サロンdeリエコ流「いらないものを手離すためのお作法」
要らないものを手放す、これが「幸せな老後」のお作法一つです。
とにかく肩の荷を下ろしましょう。
高齢になったら、今まで背負っていたものはもう卒業です。
例えば定年退職後に、再雇用で働く時、
現役の時と同じような責任や成果は求められないでしょう。
少し寂しい感じがするかも知れませんが、
大きな荷物を背負う必要がなくなれば気楽ですよね。
身軽になれます。
もちろん、まだまだ第一線で活躍されている方も沢山いらっしゃいます。
やりたい方はこれからも社会に役立つ仕事を続けられることです。
人生の区切りは自由に自分でつける事ができるのですから。
それでも、少しずつ肩の荷を下ろして
身軽になっていくと、その分楽しみを増やせます。
家庭でも、今までの大黒柱から離れて、
責任から解放されるというと、気楽になれますよね。
今までのご褒美ですよ!
だからと言って、決して寂しいことではありません。
大切だと思って握りしめていたものが、
老後には不要だと知るだけなのです。
老後は現役時代とは、違う場所でありステージなのです。
お洒落なレストランとバーベキューパーティーでは
着る服が違います。
小学生のランドセルが中学生になったら要らなくなります。
現役時代に必要だったものを手放していくと、
解放された時間が手に入ります。
背負うものを手放し、自分にふさわしいものとともに
生きることが幸せに繋がると思うのです。
介護の世界にいるとなぜか優しい気持ちになると言ったら、
驚かれるかもしれませんが、
幸せな高齢者の方は、誰もあくせくしていらっしゃらず、
本当に身軽というか、考え方も言葉も軽やかなのです。
すると、その場所は、何故か他の人まで
心が優しくなる空間に変わるのです。
ちょうど、笑う人がひとりいるとその場が和む、
あんなイメージでとらえていただくといいでしょう。
私は「愛」という言葉がやはり好きなのですが、
「愛の空間」は高齢者様たちの中にあるように思うのです。
もちろん介護ケアは大変なことも多く、
私達介護者も心に余裕がある時ばかりではありません。
でも、高齢者の方の世界に寄り添った時に、
その軽やかさや優しさやユーモアが心地よいのです。
他人に優しくなれ、自分に優しくなれる空間を見つけるのです。
なぜご高齢になるとそんな風に変われるのかと、
長い間観察してきました。
ここで、幸せな高齢者はしがらみの「手放し」を
されているからではないかと思うようになりました。
「手放し」たことで、軽やかでゆったりした境地に
たどり着かれたのではないかと。
幸せな老後を開ける扉があるとしたら、
この「手放し」は鍵になると今は確信しています。
では何を手放すといいのでしょう?
本の中で、幸せな高齢者を観察してわかった
「何を手放されているか」をご紹介しております。